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伊坂幸太郎著『火星に住むつもりかい?』あらすじ。監視された世界に現れたヒーローとは。


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火星に住むつもりかい?
伊坂幸太郎(著)
光文社
発売日:2015/02/01

 

 

 

あらすじ・本内容

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凶悪犯罪をなくすために作られた「平和警察」。街は四六時中監視され、住民同士が探り合って密告。そして強制的に「危険人物」にされた無実の人が次々と処刑されていきます。
そんな中現れたのが「正義の味方」と名乗る謎の男。彼は本当に世界を救うヒーローなのか、それとも…。

 

罪なき人が処刑される世界

『火星に住むつもりかい?』は、近未来の日本を舞台にしたミステリー小説。
著者の伊坂幸太郎氏は2000年に新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した『オーデュボンの祈り』でデビューしました。吉川英治文学新人賞、第5回本屋大賞、山本周五郎賞など数々の受賞歴の持ち主です。
突飛に見えて緻密な世界観と奇妙な登場人物、そこかしこに散りばめられた伏線がテンポよく回収されていく作風が特徴です

 

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本作のテーマは中世ヨーロッパで行われた「魔女狩り」。至るところに監視カメラが設置され、住民同士が互いを監視する世界が舞台です。
根拠もなく「危険人物」として告発された人は不条理な取り調べを受け、有無を言わせず処刑される。凶悪犯罪の撲滅という大義名分の下に作られた「平和警察」によって、住民たちは恐怖のどん底に突き落とされます。

逃れられない現実。逃げたいなら火星に住むしかない。そんな中、物語の中心である仙台でも遂に「危険人物」が処刑されてしまいます。

読んでいて心が沈むような混沌とした情景が続く中、物語の中盤に登場するヒーローによって、一気にテンポアップ。先の読めない怒涛の展開が続き、ラストには意外な事実が待ち受けています。

世界中でテロや戦争、凶悪犯罪が起きる世の中。力で押さえつける国家権力と権力への反逆。
「一歩間違えると現代社会でも起こりかねないと思うとゾッとした」という感想が多数寄せられるなど、奇妙なリアルさがある作品です。

 

今回ご紹介した書籍
火星に住むつもりかい?
伊坂幸太郎(著)、光文社

 

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参考にしてみてくださいね。