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薬丸岳さんの著書『Aではない君と』あらすじ・内容


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Aではない君と
薬丸岳(著)
講談社
発売日:2015/09/16

 

 

 

あらすじ・本内容

建設会社の企画室で働く吉永のもとに、突如として警察が。元妻・青葉純子と暮らす14歳の息子・翼の同級生が殺害されたという。
しかしその直後、同級生の死体を遺棄した疑いで翼が逮捕されてしまう。翼は本当に犯人なのか…。

 

薬丸岳さんが「10年間考え続けてきたこと」とは

薬丸岳さんはこれまで複数の受賞歴を持ちますが、2016年に本作『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞しています。

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少年犯罪を見聞きすれば、第三者は「親は何をしている」「周囲は気づかなかったのか」「学校の責任は」と騒ぎ立てます。
しかし、もし自分の子どもが罪を犯し「少年A」になってしまったら、同じことが言えるでしょうか?

『Aではない君と』では、罪を犯した少年の父親が、弁護士の代わりに話が聞ける「付添人」となり、苦悩しながらも真相を探ります。
自分が「少年A」になったら、自分が「少年A」の親になったら、自分が被害者の親になったら…。読み手それぞれの立場や年齢などによって、物語への入り方や感じ方が変わってくるのが本書の面白いところです。
また、フィクションとは思えないリアリティが感じられるのも、読み手を惹きつける要因と言えるでしょう。

著者である薬丸岳さんが「10年間考え続けてきたことを書きました」と語るだけあり、本書は少年犯罪というデリケートなテーマに鋭く切り込む作品です。
「少年A」ではなく、1人の人間として息子とどう向き合えばいいのか、事件が起こる前に親としてすべきことは何だったのかを考えてほしいと語っています。
子どもを持つ親はもちろん、中高生にもおすすめしたい1冊です。

 

今回ご紹介した書籍
Aではない君と
薬丸岳(著)、講談社

 

『Aではない君と』の著書、薬丸岳さんなどなど…。
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