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司馬遼太郎 著書『尻啖え孫市』あらすじ・感想


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尻啖え孫市
司馬遼太郎(著)
講談社
発売日:2007/08/09

 

 

 

本の内容

『尻啖え孫市(しりくらえまごいち)』は、鉄砲の名人で大変な女好きだったという雑賀宗の棟梁・雑賀孫市を主人公にした、司馬遼太郎さんの歴史小説です。あの織田信長を苦しめ(尻啖わせた)、豊臣秀吉にも大きな影響を与えた雑賀孫市の活躍を描いています。

 

読後、孫市の魅力に魅了されるはず!

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雑賀孫市は紀伊の国、今の和歌山周辺を根拠地とする鉄砲傭兵集団「雑賀衆(党)」を率いた人物です。雑賀衆は高い軍事力を持っており、戦国大名から恐れられ、一目置かれる存在でした。
しかし、彼らはどの大名にも属さず、雇われても気に入らない相手ならば味方しません。その代わり、仕事を一旦請け負えば、その大名のために素晴らしい働きを見せ、雇い主に勝利をもたらす最強の傭兵集団でした。

孫市について残された資料は少ないのですが、司馬さんは、孫市を無類の女好きで天衣無縫、そして若き日の豊臣秀吉(木下藤吉郎)を惹きつけ友情を結んだ魅力ある人物として描いています。
「秀吉より女好き!?」と思う方もいるかもしれませんが、本作の孫一は原動力は女性と思うほどの女好きです。

本願寺の味方となった雑賀衆は、あの信長を苦しめます。
雑賀衆と織田軍の戦いは壮絶。やがて孫一は秀吉とは敵対しながらも、互いのことは一番よくわかっているというような、奇妙な関係が続いていきます。
信長が本能寺の変で自害した後、秀吉が台頭してきてからは、秀吉をも苦しめる存在となりました。

孫市の死で戦国の世は終わると、司馬さんは言い切ります。戦国の世を自由自在に生きた孫市には、きっと誰もが魅了されるでしょう。

 

今回ご紹介した書籍
尻啖え孫市
司馬遼太郎(著)、講談社

 

『坂の上の雲』や『功名が辻』など、多くの歴史小説を発表した司馬遼太郎氏。
他にも紀行文や対談集など、司馬氏の作品を紹介した特集はこちら。