ブックオフオンラインコラム
ブックオフオンライントップへ
ブックオフオンラインコラム > 本に出会う > 時代小説 > 司馬遼太郎 著書『戦雲の夢』長曾我部盛親の壮絶な人生とは……。

司馬遼太郎 著書『戦雲の夢』長曾我部盛親の壮絶な人生とは……。


20170706-senun-no-yume1

戦雲の夢
司馬遼太郎(著)
講談社
発売日:1984/11/15

 

 

 

あらすじ

20170706-senun-no-yume3

時は戦国時代の終わり。戦国の有力な大名の一人だった長曾我部盛親は、もともとは徳川家康側についていたものの、天下統一の決定的な戦となった関ヶ原の戦いで、豊臣側についてしまう。戦況を誤った武将のたどる壮絶な人生とは……。

 

敗者となった武将の生き様とは。

戦国時代の武将と聞くと誰をイメージしますか?織田信長、徳川家康、豊臣秀吉をはじめ、上杉謙信、武田信玄、真田幸村などの有力大名をまず思い浮かべるのではないでしょうか。

長曾我部元親の土佐22万石を受け継いだ長曾我部盛親もまた、有力大名の一人ですが、長曾我部氏をメインに描いた小説はほとんどありません。
小説としてこれまで大々的に描かれてこなかった武将をメインに、その人生を描いているという点が今作のポイントのひとつといえます。

主人公として描かれる長曾我部盛親は、有力大名ではあったものの、数奇な人生を送り忘れ去られてしまいます。悲運ともとれる人生を歩む長曾我部盛親ですが、そんな盛親の人生をあえて選んでいるのが司馬遼太郎氏ならでは。

本書を手にした読者からは、盛親の武将としての、男としての生きざまが活き活きと描かれており、司馬遼太郎氏の盛親への愛を感じた、あるいは数奇な人生ではあるものの、一人の人物の人生に美学を感じたという感想が寄せられています。

メジャーな戦国の武将の視点ではなく、戦国の世を違った視点から考えてみたい、なかなか語られることのない、いわゆる敗者となった武将の人生を知りたいという方にぴったりです。

 

今回ご紹介した書籍
戦雲の夢
司馬遼太郎(著)、講談社

 

『坂の上の雲』や『功名が辻』など、多くの歴史小説を発表した司馬遼太郎氏。
他にも紀行文や対談集など、司馬氏の作品を紹介した特集はこちら。