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芥川賞受賞作『火花』以外にも面白い著書がある! ピース又吉の「エッセイ集」4選


matayosi-esei1小説『火花』が芥川賞を受賞し、一躍注目を集めたお笑い芸人コンビ「ピース」の又吉直樹さん。
芸人随一の読書家である又吉さんは、『火花』以外にもいろいろな本を書かれていたのをご存知ですか?今回は又吉さんが書いた本の中から『火花』以外の本についておすすめをご紹介します。

 

東京百景

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『東京百景』を書き終えた時、僕は三十二歳の中年になっていた。

青春と云うには老け込んだ。
だが大人と云うには頼りない。
誇れる事は一通りの恥をかいたという事のみ。
~『東京百景』まえがきより~

ピース又吉さんの初の単独単行本です。100編からなる『東京百景』は、『火花』の原点といわれています。書生芸人が上京してからの日々、芸人として活躍する日々を東京の風景を描きながら綴る自伝的エッセイ。

多くの人は見逃してしまうような東京の何気ない風景を拾い上げ、すれ違う人物、行き場のない気持ちなどを味のある文章で表現しています。言葉のセンスが良く、切なくなるような巧みな表現の中にもユーモアが光り、ピース又吉さんの独特な世界観に引き込まれます。ピース又吉さんの豊かな感性が感じられる作品としておすすめです。

⇒『東京百景』( ヨシモトブックス)

 

 

2図書係補佐

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僕の役割は本の解説や批評ではありません。自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いました。
~『第2図書係補佐』まえがきより~

お笑い界きっての読書家の又吉さんが太宰治、江戸川乱歩などの作品を紹介しながら自身を綴っています。芥川賞作家の中村文則氏との対談も巻末に収載されています。

本書に登場する本は、ひとくくりにはできないほどバラエティーに富んでいます。『万延元年のフットボール』、『コインロッカー・ベイビーズ』、『告白』、『リンダリンダラバーソール』・・・といった具合です。

ご本人がまえがきで「解説や批評ではない」と書かれている通り、その類の内容ではありません。本を読んだから、思い付いたこと、救われたことなどが綴られています。それらの話は単純に面白く、しかも簡潔できれいな文体だからこそ読みやすいのです。胸を揺さぶられるエッセイ集です。

⇒『第2図書係補佐』(幻冬舎)

 

夜を乗り越える

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本を読んで共感するということは、間違いなく読書の中で重要でおもしろい部分です。でもそれが本のおもしろさの半分。残りの半分は新しい感覚の発見だと思います。
~『夜を乗り越える』本文より~

又吉さんが少年期から読んできた多種多様な小説を通して、「文学との出会い」「なぜ本を読むのか」などについて語られています。また、芥川賞受賞作『火花』についての創作秘話やそれぞれの著作への想いも明かされています。

「なぜ本を読むのか」について語られているページでは、引用文の中にもあるように、安易な共感を求めようとする読者への苦言も呈しています。

少年が文学に出会うことで助けられ、様々な夜を乗り越えてきた過去を顧みる、又吉さん初の新書です。

⇒『夜を乗り越える』(小学館)

 

 

芸人と俳人

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俳句に憧れをもっていたものの、どこかに『恐ろしい』という印象をもっていた。
~『芸人と俳人』本文より~

又吉さんが、俳人・堀本裕樹氏に弟子入りし、2年の学びを経て、次第に俳句の面白さに目覚めていく過程が語られています。俳句の創作は「恐ろしい」と感じていた又吉さんによる20句を超える俳句と書き下ろしエッセイです。

言葉を生業とする両人が交わした対話からは、お笑いと俳句の意外な共通点が読み取れます。芥川賞受賞作家が、俳句の世界に足を踏み入れ、プロの俳人の手ほどきにより、俳句を理解してゆく過程が楽しく描かれています。俳句入門書としてもオススメできる一冊です。

⇒『芸人と俳人』( 集英社)

 

 

まとめ

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芥川賞作家となった又吉さんが以前に書いた作品や、又吉さんが登場するDVDなども注目度が上がっています。小説『火花』以外にも面白い作品がいろいろありますので、読んでみてはいかがでしょうか?作品からは小説だけでなく、様々なことに挑戦している又吉さん自身のことがよくわかります。

この記事の筆者

ワカシマ
ワカシマ
ミステリー小説、マンガ好きな30代主婦です。一度読みだすと、結末が早く知りたくて、一気に読んでしまいます。本を読んでいる時の集中力はハンパないです。

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