ブックオフオンラインコラム
ブックオフオンライントップへ
ブックオフオンラインコラム > 本に出会う > 文学小説 > 奥田英朗 著書『ナオミとカナコ』ドラマ化もされた、女二人のクライムサスペンス

奥田英朗 著書『ナオミとカナコ』ドラマ化もされた、女二人のクライムサスペンス


20171004-naomi-to-kanako1

ナオミとカナコ
奥田英朗(著)
幻冬舎
発売日: 2017/04/11

 

 

『ナオミとカナコ』あらすじ

不満を抱えながらも会社勤めをしている直美、夫のひどい暴力に耐える専業主婦の加奈子。大学生時代からの親友の2人の決断は……
「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」
究極の選択をした2人は幸せを手にできるのでしょうか?

 

「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」

20171004-naomi-to-kanako2

『ナオミとカナコ』は、現代社会が抱える闇を人間関係と共に描いたサスペンス小説です。

作者は、ミステリー作家として名高い奥田英朗さん。『空中ブランコ』を含む「精神科医・伊良部シリーズ」で直木賞を受賞しています。

本作品の主人公は2人。デパート外商部に勤めるも、本来やりたかった美術館での勤務に就けずに不満を抱えているナオミと、一見幸せそうな夫婦生活を送っているように見える専業主婦のカナコ。
同郷出身の2人は大学生時代からの親友で卒業後も連絡を取り合う関係です。

夫からの暴力に悩みつつも、復讐を恐れて別れられないカナコの相談に対し、幼少時代から母親が父親に暴力を受けている家庭で育ったナオミはカナコを救いだすために夫の殺害計画を立てます。

最初は「もうしないと言っているし、殺害なんて……」と考えていたカナコも、命の危険を感じナオミの計画にのることに。

暴力から逃れるために殺害するということを普通は考えもしませんが、追い詰められた心理状態では「こう考えてしまうのかも?」と思わせるのがこの作品。

偶然が重なって考えられた殺害計画は無理があり、さまざまなピンチが2人を襲います。

「それでも逃げてほしい!」という、まるで読者も共犯者になって逃げているような気分にさせられ、一気にラストまで読み切ってしまう一冊です。

 

今回ご紹介した書籍
ナオミとカナコ
奥田英朗(著)、幻冬舎

 

本当は恐ろしい女の世界が覗ける小説、まだまだあります。