ブックオフオンラインコラム
ブックオフオンライントップへ
ブックオフオンラインコラム > 本に出会う > 文学小説 > 最高に満たされるsexとは?石田衣良 著書『sex』

最高に満たされるsexとは?石田衣良 著書『sex』


20170728-sex-1

sex
石田衣良(著)
講談社
発売日:2012/09/14

 

 

本内容

様々なシチュエーションで描かれる12編のsexを題材にした物語。夜の街で、図書館の隅で、外国で、デート中に…。体も心も最高に満たされるsexとは何か?年代も状況も様々なsex行為を作者独特の筆致で鮮やかに描いた短編集。

 

12編の人間ドラマを描く

20170728-sex-2

石田衣良さんの『sex』は、12編の短編を集めた恋愛小説です。
2010年に講談社から刊行されました。

タイトルから「官能小説なのかな?」と思いがちな本作。
確かにエロティックなシーンがこれでもかと描かれているのですが、ただの官能小説ではありません。

石田衣良さんはあとがきで「性をきちんと正面から扱ってみたかった。セックスほど個人の力が試されるものはありません」と書いています。性行為というのはその人の持っているものが表れるものであり、趣向もそれぞれ違います。それをひとつひとつクローズアップしたら、この小説のようにドラマが生まれていくのでしょう。

sexについて具体的な名称を用いて赤裸々に描かれていますが、単に欲望を満たすためではなく、日常の中に溶け込んだ風景のように、爽やかな比喩表現を用いながら綴られていきます。行為を通して登場人物たちの人生が語られ、人間ドラマとしても読みごたえがあります。

ただ文字を追うだけなら卑猥に見えるかもしれません。しかし人生の酸いも甘いも経験した大人が読むと、奥深いテーマが書かれていることがわかるでしょう。

「あとがき」の後には読者の性に対する悩みに石田衣良さんが回答する「Q&A」がついています。

始めから終わりまで楽しんでください。

 

今回ご紹介した書籍
sex
石田衣良(著)、講談社

石田衣良さんは、他にもサスペンスや青春小説など様々なジャンルを書かれています。
石田衣良さんが気になったら、他の作品もどうぞ!

ライター

アオノ
アオノ
本と芝居とミュージカルが好き。小説と児童書が特に好きです。週末の楽しみは、劇場へ行くこと。舞台を観るため各地へ飛び回るアラサ―女子です。