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石田衣良 著書『美丘』から、信念を持って生きることを知る。


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美丘
石田衣良(著)
角川書店
発売日:2009/02/24

 

 

 

あらすじ

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大学生の橋本太一には恋人がいたが、自由奔放な美丘(みおか)という女性と出会い、恋をする。
恋人と別れ、つき合うようになった2人だが、主人公は美丘が不治の病にかかっていることを知らされる。病と戦う美丘を、太一は懸命に支えるのだが……。

 

信念を持って生きることの大切さを教えてくれる

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石田衣良さんの『美丘』は2004年から2006年に連載され、2006年に角川書店から刊行された恋愛小説です。2010年には吉高由里子さん、林遺都さん主演でテレビドラマ化されました。

大学の授業をサボって校庭にいた主人公の橋本太一は、自由奔放な峰岸美丘に出会います。彼女に惹かれた主人公は、やがてつき合うようになるのですが、「クロイツフェルト・ヤコブ病」という脳の病気であることを告白されます。

病気が発症してからの美丘はだんだん記憶がなくなり、体は動かなくなり、苦しみます。彼女はもう治らないのではないか?そんな考えにとらわれそうになる心を奮い立たせ、太一は美丘を支え続けます。

病に冒されていく美丘ですが、彼女の信念である「ありのままで居続けること」を守り続けます。どんなに痛くても、記憶を失っていっても、その信念は揺らぎません。

思うままに生きる中で友人の恋人を略奪する、自殺しようとした人を厳しく叱責するなど、美丘の信念は見方によっては独善的です。しかし、苦しくても自分を失わない強さは眩しくも見えます。
物語は太一の回想という形で進んでいきますが、最初は美丘に対して戸惑いや怒りを感じていたのに、次第に彼女を受け入れていく様子が描かれています。

普通に健康でいることがどれだけ幸せなことか、そして自分をしっかり持つことがどれだけ大切なことかを、美丘の短い生涯から感じとれるでしょう。

 

今回ご紹介した書籍
美丘
石田衣良(著)、角川書店

 

長編小説はもちろん、短編集やエッセイなど!
石田衣良さんの作品をご紹介した特集はこちら。