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石田衣良 著書『眠れぬ真珠』あらすじ・感想


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眠れぬ真珠
石田衣良(著)
新潮社
発売日:2006/04/28

 

 

 

あらすじ

45歳の版画家、咲世子が出会ったのは17歳も年下の青年だった。困ったような表情が魅力的な彼との運命の出会いが、孤高の魂を持つ女性芸術家に愛し合う喜びと別離の予感をもたらす…。
艶やかな恋の奇跡が描かれた、良質の恋愛小説。

 

美しくも儚い恋愛模様

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『眠れぬ真珠』は、作家・石田衣良さんの恋愛小説です。2006年に第13回島清恋愛文学賞を受賞しました。
小池真理子さんによる巻末の解説で、選考委員の渡辺淳一さん、高樹のぶ子さん、小池真理子さんが本書に文句なしの満点をつけたという逸話が明かされています。

 

45歳の女性が17歳も年下の青年と恋に落ちたら、いつかは訪れる別れのことを考えないわけにはいかない…。

海に突き出すように建つカフェで流れるBGMや、咲世子のアトリエに流れるピアノなど、咲世子たちの過ごす時間には、美しい音楽がそっと寄り添います。
音楽で作品の世界観を深められる喜びは、これまでに読んできた小説でも多くの読者が体験しているのではないでしょうか。本書においても、これらの音楽をかけながら読み進めることをおすすめします。

丁寧な描写から、日の暮れた時間に浮かぶ海の静けさや、逗子の高台の小さな別荘のひっそりとした様子が、読者の目に浮かびます。著者による版画技法の描写も美しく、咲世子が銅版を掘り起こしていく音が静かに聞こえてくるようです。

咲世子の版画イメージは、いつも一瞬で生まれます。彼との運命の恋の出会いも、一瞬で生まれました。大人の女性が体験する濃密な恋の時間をじっくりと味わってみてください。

 

今回ご紹介した書籍
眠れぬ真珠
石田衣良(著)、新潮社

 

長編小説はもちろん、短編集やエッセイなど!
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