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6つの短編で描く連作集。伊坂幸太郎著『アイネクライネナハトムジーク』あらすじ


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アイネクライネナハトムジーク
伊坂幸太郎(著)
幻冬舎
発売日:2014/09/01

 

 

 

あらすじ・本内容

会社の先輩の命令で、不本意ながら街頭リサーチをすることになった若者が経験する、ささやかな出会いの話「アイネクライネ」。
その先輩が、運転免許の更新に行き自分の進む道を見つける話「ドクメンタ」など、5つの話が少しずつ絡んで進み、19年後の最終話「ナハトムジーク」で大団円を迎える。

 

ささやかな出会いの物語

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この小説は、6つの短編で描かれる連作集で、伊坂幸太郎さんお得意の綿密に張り巡らした伏線を、最終話で回収する物語は健在です。
しかし、彼の作品によく描かれる個性の強烈な人は、ここには出てきません。どこにでもいそうなごくごく普通の人たちの、ささやかな出会いの物語です。

最終話の「ナハトムジーク」は、ボクシングのチャンピオンの話ですが、ここで19年前からはじまった5つの物語の登場人物たちの、その後を知ることができる構成になっています。
伊坂幸太郎さんらしいユーモアたっぷり、ここであの話が繋がってくるのかという驚きや、登場人物たちが語る名言にハッとさせられ、読了後は顔がほころび、心が温かくなっていることでしょう。

 

この連作集は、伊坂幸太郎さんがファンと公言し、また彼の小説の映画化の際に音楽を担当したミュージシャンの斉藤和義さんから作詞を頼まれ、「作詞は無理だけど小説なら」と書いた「アイネクライネ」がきっかけとなった作品。
この「アイネクライネ」とその続編の「ライトヘビー」は、斉藤和義さんのCDに付録として収められています。
また、「アイネクライネ」を題材にして、斉藤和義さんが「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」という歌を作っていますので、ぜひこちらも小説とあわせて聴いてみてくださいね。

 

今回ご紹介した書籍
アイネクライネナハトムジーク
伊坂幸太郎(著)、幻冬舎

 

『グラスホッパー』や『ゴールデンスランバー』など人気作多数!