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お笑いタレントのリアルを描いた又吉直樹著『火花』あらすじ


20170507-hibana1火花
又吉直樹(著)
文藝春秋
発売日:2015/03/01

 

 

あらすじ・本内容

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営業で訪れた熱海の花火大会で、先輩芸人・神谷と運命的な出会いをした売れない芸人・徳永。
神谷の独特な笑いのセンスに魅了された徳永は、その日のうちに弟子入り。しかし、やがて2人は別々の道を歩むことに。彼らの人生はどのように変わっていくのか…!

 

『文學界』の増刷は創刊以来初

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本書『火花』は、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんのデビュー作。
第153回芥川龍之介賞受賞作で、第28回三島由紀夫賞の候補作でもあります。発売前から「お笑いタレントの純文学デビュー」として大きな話題となり、掲載された『文學界』は1933年の創刊以来、初めての増刷になったほど。
単行本としての累計発行部数は2015年8月時点で239万部を突破し、芥川賞受賞作品の中で歴代第1位となる部数を記録しました。

2016年にネット配信ドラマとして映像化。また、翌2017年2月にはネット配信された作品が再編集され、NHKで放映されています。
さらに、2016年には漫画化され、2017年11月には映画化が予定されています。

 

自身がお笑いタレントだからこそ描けるリアリティある作品

発売当初は、「お笑いタレントだから受賞できたのでは」という批判的な意見もあったようです。しかし、実際に本書を読んだ人は、純文学としての完成度の高さに驚くことでしょう。
また、お笑いタレントがお笑いタレントのことを書いているだけあって、リアリティのある作品に仕上がっているのも事実。他人を笑わせることを職業としている人たちの生き様に対して、真摯に向き合い描いていることが感じられる作品です。

さらに、いつもテレビで見ているお笑いタレントが、何を考え、どのようなつらさを抱えているのかが垣間見えるのも、本作のおもしろさといえるでしょう。

 

今回ご紹介した書籍
火花
又吉直樹(著)、文藝春秋

 

数々の新人作家を発掘してきた芥川賞。
話題性も高く、ベストセラー作品も多数あります。
そんな受賞作品を一挙にご紹介した特集がありますのでぜひ。