柚木麻子『ランチのアッコちゃん』あらすじ|2015年ドラマ化作品
『ランチのアッコちゃん』
柚木麻子(著)、双葉社
『ランチのアッコちゃん』あらすじ
「YES」で答えることだけを処世術にし、正社員と派遣社員の間で板挟みになっていた派遣OL三智子。
初めての恋人にふられて落ち込んでいたある日、アッコ女史こと黒川部長に1週間のランチ交換を提案されます。ランチ交換の日々がもたらす、三智子の心の変化とは……。
「ランチのアッコちゃん」は、柚木麻子さんが著した連作短編集です。2014年本屋大賞にノミネートされた後、2015年にはNHK BSでドラマ化もされました。
10万部を超えるヒットとなり、続編「3時のアッコちゃん」「幹事のアッコちゃん」も刊行されています。
元気が出ないときにこの一冊を
マイナス思考にとらわれ、「何で生きているのだろう」と落ち込む20代の主人公を身近に感じる読者も多いでしょう。
15分で済ませる節約弁当での1人ランチを日常としていた彼女が体験する新しいランチの時間や出会い。
新しいものに触れて1人の女性が変わっていく姿に、「いつの間にか一緒に元気をもらっているような気分を味わった」という読者の声も多数聞かれます。
ひみつのアッコちゃんのような多くの顔を持つ素敵な上司アッコちゃんに憧れながら読んだり、等身大の三智子の心情に寄り添いながら読んだりと、読者のおかれた立場それぞれで楽しめる本書。
リアリティよりもおとぎ話の色が強いかもしれませんが、元気が出ないときに甘い空気を欲するのは自然なことです。
全4話のうち、後半2話に登場する主人公達も少しずつ前に進む若い女性。
平凡な毎日の繰り返しに退屈し、何も考えずに軽く読めるビタミン本を探している人におすすめの一冊です。
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