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【2018年 春ドラマ】原作本でドラマの予習をしよう!


今年も春ドラマのシーズンがやってきました。

ドラマ好きにとって、新ドラマが始まるこの季節は、心踊る時期でもあります。

 

今回のコラムでは、私のようなドラマ好きのみなさまに向けて、「予習」作品をピックアップしてみました。

「ドラマを見る→原作を読む」派、「原作を読む→ドラマを見る」派、共にいらっしゃると思いますが、後者のタイプの方!ぜひ予習に読んでみてはいかがでしょう?

 

TBS系 日曜 21:00~
二宮和也主演「ブラックペアン」

『ブラックペアン1988』
海堂尊(著)、講談社

一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学外科教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、食道癌の手術を簡単に行える新兵器「スナイプ」を手みやげに送り込まれてきた。揺れる巨艦…!大ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』に繋がるミステリー、一巻本として新装刊行。(表紙裏)

 

「チーム・バチスタの栄光」でお馴染み、海堂尊さんの医療ミステリー。

本書は「バチスタ」シリーズから20年も昔、1980年代の東城大学医学部付属病院が舞台となっています。さまざまな伏線が張られていたり、知っている名前が出てきたりとファンにとって面白いのはもちろんですが、本書はそれだけではないんですね。

「破天荒におもしろい」がキャッチフレーズとして付けられているだけあり、まさにエンターテイメントの極みといえる作品です。異なる信念を持つ医師たちの衝突が主に描かれていますが、どの考え方も理解ができるぶん、さまざまなことを考えさせられました。

また、本書の主人公は新任エリート医師ですが、ドラマの主人公は手術成功率100%の天才外科医(通称:オペ室の悪魔)なので、ドラマとは違った目線で楽しむことができる一冊です。

 

TBS系 金曜 22:00
中谷美紀主演「あなたには帰る家がある」

『あなたには帰る家がある』
山本文緒(著)、集英社

夫は花になど興味がないが、秀明は「紫陽花の花が咲き始めましたね」と言ってくれた。平凡な家庭の主婦・綾子が恋をしたのは、そんな理由からだったかもしれない。そして秀明が恋に落ちたのも、仕事を持つ妻にはない、夕餉の支度をする幸福そうな綾子の姿を見たからなのかもしれない。妻の恋、夫の恋をきっかけに浮き彫りにされるそれぞれの家庭の事情―。「結婚」の意味を問う、恋愛長編小説。(集英社文庫版 表紙裏)

 

直木賞作家であり、恋愛小説の大御所とも呼ばれる山本文緒さんのベストセラー作品。

描かれているのは、二組の家族を取り巻くラブストーリー。家族、仕事、恋……幸せになりたいと常に願ってしまうのは、いくつ年を重ねても変わりませんよね。

「私の家庭より幸福そうなあの家庭」を羨む妻。「我が家はよその家よりもかなり幸福」だと感じている夫。食事と子どものことだけを考えて生きていくことに、息苦しさを感じている妻。

本書が発売されたのは20年ほど昔ですが、今読んでもどれもリアルで生々しいです。共感できるのと同時に、「結婚」の重みを考えさせられるのも本書の魅力ではないでしょうか。

 

 

日本テレビ系 水曜 22:00
吉高由里子主演「正義のセ」

『正義のセ ユウズウキカンチンで何が悪い!』
阿川佐和子(著)、KADOKAWA

下町の豆腐屋育ちの凛々子は、小学生の時のある事件をきっかけに持ち前の正義感を活かすべく検事になることを決意。ところが、交通死亡事故の案件では被疑者の生い立ちを知って悩み、別の恐喝未遂事件ではチンピラ風の取り調べで大失態!家族や同僚の助けを借りながら、凛々子は手探りで自らの『正義』を見つけ出そうとするが…。新人女性検事が泣き、笑い、決断し、奮闘する―等身大の成長物語がスタート!(表紙裏)

 

読めばスカッと元気になれるお仕事小説。

よく食べ、よく飲み、よく笑い、よく働く女子・凛々子が主人公のこの作品。1冊丸ごと活力で溢れています。とにかくパワーをもらえるんですよね。本書を読むと、間違いなく仕事へのモチベーションが上がることをお約束します。

理不尽を見逃せないところ……オトナの世界では「融通が利かない」と捉えられがちですが、それは果たして悪いことなのだろうか?と思わず考え込んでしまう部分もありました。

現在、1~4巻まで発売されています。山あり谷あり、めまぐるしく変わる展開が面白くて、つい一気読みしてしまう一冊です。

 

フジテレビ系 木曜 22:00
ディーン・フジオカ主演「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」

『モンテ・クリスト伯』
アレクサンドル・デュマ(著)、岩波書店

新しい船長として将来を期待される青年エドモン・ダンテス。婚約披露宴の席上で突然逮捕され、地下の牢獄にとじこめられたエドモンは、囚人の神父に導かれてあらゆる教養を身につける。14年後、脱獄した彼は、モンテ・クリスト伯と名乗り、自分をおとしめた人々への復讐の念に燃えるのだった…。(表紙裏)

 

「巌窟王(がんくつおう)」として知られる名作。ジャンルとしては、“復讐”をテーマにした人間ドラマになります。

本書の読みどころは、一般的な“復讐劇”と異なり、決して相手を殺さないこと。これは、恩人であるファリア神父の「復讐と殺人は違う」という信念に基づいたものです。

そのため、エドモンは自らの手を血で染めることなく、頭脳と教養を駆使して悪事を暴いていきます。その巧みな手腕と、想像もしていなかったどんでん返しには、爽快感すら感じさせられます。

また、エドモンの全人生を賭けた壮絶な復讐劇の終幕には、つい涙が……。

ぜひ、書籍ならではの繊細で美しい挿絵と一緒にお楽しみください。

 

 

春はどのドラマを見る?

原作とドラマを見比べてみるのも面白いものです。ぜひ興味のある作品は読んでみてくださいね。

 

今回ご紹介した書籍

ブラックペアン1988
海堂尊(著)

あなたには帰る家がある
山本文緒(著)

正義のセ ユウズウキカンチンで何が悪い!
阿川佐和子(著)

モンテ・クリスト伯
アレクサンドル・デュマ(著)

 

新ドラマはもちろん、過去にドラマ化した作品も一挙にご紹介します!

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。